#建築ウォッチ~新築工事6
前回は基礎工事の最初のステップ「堀方」から「捨てコン打設」までをご紹介いたしましたが、今回は給排水の先行配管と型枠についてです。
1.給排水の先行配管って?
新築住宅の基礎工事で、水道管と排水管を建物の中に埋め込む工事のことです。
目に見えない部分の工事ですが、快適な住まいを作るためにとても重要なものです。
具体的には、以下の役割を果たします。
水道の配管: キッチン、浴室、洗面台、トイレなど、水を使う場所へ水を届けるルートを作ります。
排水管: 洗濯機や洗面台、トイレなどから出た排水を外へ捨てるルートを作ります。
先行配管をするメリット
後から配管を通すよりもスムーズ: 基礎コンクリートが固まる前に配管を通すため、後から穴を開けたり、壁を壊したりする必要がなく、工事がスムーズに進みます。
漏水のリスクを抑えられる: コンクリート内に埋設するため、破損しにくく、漏水のリスクを抑えることができます
美観が向上する: 配管が露出しないため、建物の外観がスッキリとします。
次に防湿シートを貼り、型枠を組みます。
2.型枠と鉄筋の配筋って何?
型枠の設置
まず、基礎の形に合わせて型枠を組み上げます。型枠は、コンクリートを流し込むための型枠です。木材や鋼板などで作られ、強度と精度が求められます。
型枠の固定
型枠がコンクリート打設時の圧力に耐えられるように、しっかりと固定します。ワイヤーや金具などを用いて、型枠が動かないように固定します。
捨てコンクリートの打設 型枠と地盤の間に、捨てコンクリートを打設します。捨てコンクリートは、鉄筋コンクリートの強度を高めるために必要なものです。また、型枠と地盤の隙間を埋めることで、コンクリート漏れを防ぎます。
鉄筋の配筋 設計図に基づいて、鉄筋を組み上げます。鉄筋は、建物の構造強度を担保する重要な部材です。太さや種類、間隔などが厳密に決められています。
これらの工程は、目に見えない地盤を支え、快適な住環境の土台を作る重要な役割を果たします。
次回は、いよいよコンクリート打設について解説します。コンクリート打設は、基礎工事の中でも特に重要な工程です。